法律雑誌

以下、備忘と感想。


【ビジネス法務 2016.6】
■1から作る法務部 成熟度別 組織の作り方・人材採用の秘訣
法務組織の状況毎に、どのような人材を採用すべきか。一般的に法務に適したスタッフの素養みたいなことを述べた記事は、これまでにもあったが、具体的な組織の状況での人材採用について述べた記事は目新しさを感じる。ミスマッチはお互いに不幸な結果となるので、採用は難しい。

 

■D&O保険見直し時の検討事項
被保険者を執行役員や管理職としたり、海外子会社も広く範囲とすると、支払限度額を費消してしまい、本来、対象とすべき役員に補償が行き届かないことも。また、会社訴訟が提起されると旧役員のためにD&O保険の支払限度額が減っていき現役員の補償が劣化するという複雑な関係があることを認識すべき。
今まで、D&O保険についての実務に携わった経験がなかったので新鮮な内容と感じた。

 

■どこまでOK? 社員の兼業
兼業許可をする場合には、誓約書の提出を求めるのが実務対応として適切。報告義務や面談の実施も必要。