法律雑誌

本日は2冊。

 

NBL No1077(2016.7.1)
畑中悦子の事件簿
産業組合が抵当権者となっている登記は、お目にかかったことはない。
産業組合=>農業会は包括承継されるが、農業会=>農業共同組合は承継されない。
農業会は、清算目的の限度で存在し続け、裁判所に清算人の選任請求をする。
直感的に何とかして消せるだろう、とは思えるが、実際には非常に面倒。。。


NBL No1078(2016.7.15)
成年後見の事務の円滑化を計るための民法及び家事事件手続法の一部を改正する法律の解説
ポイントは、2つ。
成年後見人が、家裁の審判を経て、成年被後見人宛の郵便物の転送を受けることができる
成年後見人が、成年被後見人の死亡後も一定の事務を行うことができる

SWAT畑中悦子の事件簿
古い仮処分の登記をどうやって消すか。
民保は1991年施行。それ以前は民訴に規定されていた。この旧民訴によると、現在と異なり、判決手続きが必要。(現行民保はオール決定主義)

競争法実務の着眼点
市場支配的地位の濫用におけるリベート制度の評価枠組み。
リベート供与ルールの競争制限効果の評価基準は、3つ。
①顧客の取引先選択の自由を制限するか
②競争者の市場アクセスを妨げるか
③その結果としての市場支配的地位の強化がもたらされるか